フラメンコ、
踊つてみたい!
広場と広場を繋ぐ路地、何処も彼処もオレンジの並木です。こんなに鈴生りのオレンジの実をどうして誰も摘まないの?と不思議に思いませんか?それは、とても酸っぱ〜〜〜いからです。それにしてもこの鮮やかな色を見せられると諦めきれない気持ちになります。
クラシカルなタパス。写真・左からミックス・パエジャ、茄子素揚げ、ナツメヤシとハモンの豚肉巻き、豚の血のソーセージと赤ピーマン、魚介のマリネ=サルピコン。
CASA CARLOS
C/ Menedez Pelayo 7, Sevilla
2/18 (水)7日目
今回のセビリアは18年前に来た思い出の店を周ろうと楽しみに来ました。記憶を頼りに探し当てた1軒。一流を求めて紳士が集います。
BAR LAS TERESAS tel.95 421 30 69
C/Santa Teresa 2, Sevilla
この辺りの古い店では伝票の代わりにカウンターにチョークで値段を書きます。この店のシェリー酒は辛口から極甘口まで7種類を樽から注いでくれます。カウンターやテーブルで飲んで行く人も居れば、空のボトルを持って買いにくる人もいます。私も持っていたミネラルウォーターのボトルに入れてもらう事にしました。これを大事に持って帰っていつも皆さんに食べて頂いている”黒豚とハモンのソテー シェリー酒仕上げ”をドライではなくこのオロロソ・セミセコで仕上げてみようと思います。ご興味がおありの方は是非お声をかけて下さいね。
Restaurante
TRES DE ORO
tel.954 422 759
C/Santa Maria la Blanca, Sevilla
実は私、ほとんどの場合、食事中は全く料理に関係の無い事を考えています。この時は、どうしたらフラメンコが1時間で踊れるようになるか?でした。
動画で映したヘレス産ブランデーです。醸造所は既に閉鎖していてとてもレアなアイテムだそうです。枯れた味が具合い良く一目惚れ?!にて1本買いました。
2/19 (木)8日目
今日は夜行バスが楽しみです。
夕方4時過ぎにセビリアを出て明日の朝7時半にバルセロナに着く予定です。長いバスでの移動の楽しみには、”お弁当”を加えなくてはなりません。旅の風景もおかずの1品、膝に置いた詰め合わせと、おっとと・・と飲むワイン。カリちゃんはお弁当箱替わりにタッパーを2つ旅に持って行きます。市場やBARを回って「ここに来れ入れて!」と2−3軒回ります。魚介のパエリャの横にハモンのクロケタス、チーズで仕切り、鶏肉のセビリア煮込み、海老の焼いたものなどを。パンにハモンとチーズを挟んでもらったBocadillo(ボカディージョ=バゲットサンドイッチ)と青リンゴ、ワイン1本、ビール2本。チョコレート(佐藤分)をレストランで昼食を取ったあとに調達しました。
街の建物が遠のき、オリーブの畑が終わると荒涼とした礫の平原が続きます。そこに沈む夕陽を眺めながらカリメロの1年を振り返り未来の眺望を創ってみたりします。街にいる時には見るもの全ての刺激を吸収し、出来るだけ多くの物や事柄に身を触れさせ自分の成長を促しますが、こんなバスの移動では延々と続く静かな景色と淡々と刻まれるタイヤのリズムに自然と自分の大きさを測ったり、これからの人生の長さに呆然としたり、自分と向き合う大切な時間になります。
Barcelona
バルセロナ
2/20 (金) 9日目
あと4日ガンバレ!!
今年は何処もお天気に恵まれ最後の都市バルセロナも気分よくスタートです。
普段はHOTELではなく、HOSTAL(オスタル)やPENCION(ペンション)という安宿に泊まっていますが、10日も料理をしないと死んじゃいそうなので、こういうときはアパートを借ります。キッチンもリビングもオーディオもアイロンも洗濯機もあって旅人から住人になれる魔法の部屋です。
ここバルセロナでは最後の仕入れとカリメロ主催のミニパーティーを開きます。いつものカルタヘナのホテルでの " Carimello Special Dinner (ショー!?)" の営業ではなくプライベートなホームパーティーです。普段カリメロで出している料理をバルセロナっ子に食べさせよう!ってテーマです。
パーティーのメニュー
2/21 (土) 10日目
朝から大忙しです。夜8時半に開始のパーティーの支度で買い出しや料理にてんてこ舞い。ゲストの皆にはお酒を持って来てもらうことにしましたが、ソムリエ佐藤は心配でデパートに予備酒を買いに走りました。
パーティーの様子を動画にしました。 ↓
カリメロでもそうなんだけれどパーティー上手な人達って興が乗ってくると必ず歌や踊りや物まねのような”芸”を始めるのです。
彼らももちろん、始まりました!「そろそろアルベルトがフラメンコ踊りたいって言ってるんだけれど・・・。」「トリスタンはタンゴのマイシューズ持ってきてるから!」「ギターない?ギター!!」とか。あっという間にテーブルは押しやられ広いステージが出来上がり深夜2時まで盛り上がりました。
2/22 (日)11日目
今日から2日間の大仕入れ大会です。チーズ、お酒、食器、そしてアレ・・・。
ここ数年バルセロナには地元カタルニア産をテーマにしたワイン・ショップが増えています。
仕入れの合間に一息つくのはこのワインバー
La Vinya del Senyor
Placa Santa Maria 5, Barcelona
この旅の1日目に行ったサンセバスチャンのBAR ZERUKOのオーナーシェフJoxean(ホセアン)さんが「今度バルセロナに店出すから来てよ!」と2号店の開店を教えてくれました。でも開店は2月25日。残念ながら前日にバルセロナを立ってしまうのでお祝いしてあげられない。せめてもの思いで開店準備の陣中見舞いに行って来ました。
Zeruko
バルセロナ店
Carrer Gran Via 654 Barcelona
tel: +34 635 70 01 08
サンセバスチャンに行かずともバルセロナでモードなピンチョが味わえますよ。
まだ工事中の店内
写真・左は蛸を薔薇の香りとドライアイスで演出したピンチョ(サン・セバスチャン本店)
2/23 (月) 12日目
朝から中央郵便局へ荷物を送る手続きに行きました。ゆっくりとレストランで昼食をして、夕方は3時間の初自由時間!
夜はBARをはしごです。
Quimet & Quimet
Carrer Poeta Cabanyes 25, Barcelona
カリちゃんが最近バルセロナで入れ込んでる店です。
歴史のあるこの店には失礼ですが、カリメロととても良く似ています。常連にも一見の旅行者にも、きめの細かい心配りを怠らず1つのつまみにも愛情を込めて仕上げます。レストランでは味わう事の出来ないワインの世界を奥深く教えてくれます。
ワインに限らず世界の銘酒を扱うこの店に日本のお酒が無かったのが残念だったので、今年は日本からニッカの余市をお土産に持って行きました。ここ3−4年、日本のウイスキーはヨーロッパでとても人気があるので外国から来たお客様にも喜んでもらえる事でしょう。
2/24 (火)13日目 最終日!
お昼前にはフライトです。Good bye Spain !
Sevilla セビリア
Euskadi y Cantabria
バスク、カンタブリア
2015 食探究の旅 2/12 (木)1日目
一番目の街、サン・セバスチャンに着きました。
サン・セバスチャンのバル街でアペリティフに3軒ハシゴ。その後、レストランへ行きました。
写真はZERUKO。www.barzeruko.com
明日はFREDO社にアンチョビ " Elite " を買いに行きます。写真のチョコは、この10年カリちゃんに良くしてくれる輸出部長のイサベルさんへの貢ぎ物!そう、彼女は日本のチョコレートが大好きでこれを1年かけて大事に食べるそうです。来年は、皆さんにもご協力をお願いしようかな?「冬にご来店の際チョコレートをお持ちくださると、カリメロ特製トリュフチョコレートを差し上げます。」なんていうのはいかがでしょうか?
2/13 (金)2日目カンタブリア州のラレドへ
FREDO社のイサベル(写真・右)は日本からのチョコレートを大喜びで受け取ってくれました。また佐藤と船場は昼食会で出された自慢の地元ワインを全て飲み干し!、カリちゃんは今年も世界一のアンチョビ "Elite"を手に入れる事に成功しました!
2015年版"Elite"は例年よりやや小ぶりながらもいつもの通りのあの味で期待を裏切ることのない出来栄えです。『たかがアンチョビ、されどアンチョビ。それが"Elite"。』彼等の極上の味に掛ける情熱とともにどうぞお召し上がり下さい。
2/14(日)3日目 ビルバオにて
ここの地ワイン”チャコリ”はアルコール度数が低く、輸送と保存に耐えられないなどの理由から日本はもちろん、他のスペイン地域でもお目にかかる事がまずありませんでした。しかし近年、技術の向上と共にこの地以外でも美味しく飲める”チャコリ”が年々増えて来ています。若くて意欲的な醸造家が新しい”チャコリ”の生産に活路を見い出しその革新の様子が世界的に注目されています。カリメロでは今後、ワイン・ラヴァーに叶う”チャコリ”を紹介して行きたいと思います。
ビルバオで素敵なチーズ屋さんを見つけました。写真・右は地元で作られたスペインでは珍しい牛の白カビチーズ。クリーミーな味わいが出始めた頃で、新鮮さがたまらなく魅力的ですが、この後、船場の手をかけてどれだけ熟成させられるか?も楽しみなチーズです。またこの店のオッソイラティにも感激しました。若々しく爽やかな食感と練っとりとまとわりつく甘さが何とも言えず、日本では食べる事の出来ない味です。フレッシュな香りと風味を味わえるのは今日から3週間位かな?もう、これを持って急いで帰りたくなりました。この他にスペイン北部のものを中心に数個買いました。
La Queseria tel 94 605 54 69 c/Jardines 10, Bilbao
Madrid y Chinchon
マドリッド、チンチョン
2/15(日)4日目 マドリッドに着きました。
隠れたる世界の名店(カリメロ選!) ”エル・パレト”で夕食。店構えも皿も見た感じ何も特別感はありませんが、21年前に初めて行った時から大事に大事にしている店です。この店をきっかけにカリメロは始まりました。マドリッドの住宅地にあり人々の生活に添って在りつづける正しいバル&レストランです。お爺さんが新聞を読みに、オバちゃんの買い物帰りのコーヒー、子供が水を貰いに、家族のお祝い事は盛大に奥のテーブルで、レアルマドリッド観戦は家よりココ、仕事の愚痴も、恋の悩みもみんなこの店は聞いてくれます。マドリッドで最高に楽しみたい!旅行中寂しくなっちゃった・・ならばどうぞ行って彼等に触れて下さい。『これぞ、スペイン!。』ときっと誰かに教えたくなるはずです。カリちゃんは今日食べそびれたNabajas(マテ貝)を食べにまた明日も行って来ます。
El Paleto tel.91 573 36 29 C/Alcalde Sainz de Baranda 50, Madrid
貴方が二言『アミーゴ、カリメロ! 』と口にすれば彼等のテンションはMax。
この日、エル・パレトで食事したもの(2人)
Cava、リオハ、しし唐
ムール貝の白ワイン蒸し
自家製ツナとトマトのサラダ
キノコのソテー(奥)
カジョス(手前)
ミックス・サラダ
エイジド・ビーフ
ミルク・リキュール
エスプレッソ
2/16 (月) チンチョン村 5日目
マドリッドからバスで約1時間、チンチョンという村に来ました。のんびりとした村の雰囲気は20年前に来たときと変わりなく懐かしいものでした。闘牛場を中心に家が建ち並びシーズンには実際にここで闘牛が行われるそうです。
(写真・上)
チンチョン村は、にんにくの栽培がとても盛んなところです。写真・上は、にんにくの葉の素揚げ。この村ならではのツマミをバルで発見し興奮!
これ、イケます。
チンチョン村の醸造所で作られたレモン・リキュール(写真・右)とオレンジ&クリーム・リキュール(写真・左)を買いました。吞ん兵衛はこんな手作り感たっぷりの酒にそそられます。食後にオン・ザ・ロックでどうぞ。限定2本。早い者勝ちです。
マドリッドに戻り今晩もエル・パレトへ。
片口鰯の酢漬け(手前)とサルピコン(奥)を食前に。片口鰯の上の黄色いのが刻んだチンチョン村の生にんにく。日本産と比べて香りも辛味も穏やかなのが特徴です。
『僕には恋人が沢山いるんだ。』と給仕のホセ君が紹介してくれたのは、近所に住む55才以上が入会出来る婦人倶楽部のメンバー。みんなでお芝居を見に行った帰りデパートで買ったクッキーをお裾分けにホセの所にやって来たそうです。
2/17 (火)6日目
朝8時にマドリッドを出て6時間半のバスの旅です。
若い頃は時間や宿代を浮かせる為に夜行バスに乗りましたが、最近は風景を楽しむ為に昼間のバスに乗ります。
バスのドライバーが気分で立ち寄るサービスエリアはとてもおもしろいです。その土地の特産物をみたり、その土地のチーズとワインでのランチやおやつ・・・。自分たちが思いつかなかった土地だからこそ発見は多く、私達には星付きレストランに行くよりも有意義です。
食探求の旅日記
k
おまけの14日目。
飛行機はトルコ航空です。
最後のお楽しみ!
寄り道イスタンブールで〜す!
夕方5時半に着陸して乗り継ぎの成田までの飛行機の出発は夜中の1時過ぎです。すなわち7時間あるわけです!
シートベルトを外すや否や滑走路を走りトランジットゲートに向かう人々を横目に入国審査、手荷物2つ50キロを空港に預けて、両替。久しぶりのイスタンブールは地下鉄が出来ていて、スルタンアフメット(有名なブルーモスクがある一番の繁華街)まで1時間。夕陽のモスク、アザーン(お祈りの時間ですよ〜と呼びかける放送)を聞きながらさっき食べた機内食もすっかり消化してお腹がペッコペコ。グランバザールを見てスパイスを買って、お皿を買って、友人のお土産にロクム(ナッツが入った甘い求肥のようなお菓子)も買って、レストランでゆったり夕食です。
乗り継ぎの醍醐味にこの旅の未練も吹き飛ばしさあ日本に帰ろう。